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インプラントの歯周病ってどんなの?

インプラントは人工歯。手術が成功しインプラント体が歯槽骨とガッチリ結合すれば、

あとは病気の心配はないように思われがちです。

しかし、インプラントのほうが、天然歯よりも歯周病に弱いのです。


インプラントの歯周病は、天然歯の歯周病と同じく、まず歯ぐきの腫れからはじまります。

歯ぐきの溝に溜まったプラークに棲む細菌が悪さをするのです。

痛くもかゆくもならないのですが、フロスや歯間ブラシを使うと血がつくのですぐにわかります!


実はこの時点ですぐに歯科医院で検査を受け、プロのクリーニングで徹底的に綺麗にしセルフケアを改善すれば、歯ぐきは元通りスッキリ治ります‼️


ところが怖いのはここからです。自覚症状がないからと歯科医院に行かず、

セルフケアも改善点しないでいると、歯ぐきの炎症はさらに広がっていきます。


インプラントの場合、歯槽骨と細菌を隔てるのは歯肉線維のない歯ぐきのみ。

この歯ぐきが細菌に侵された状態が続いていては、歯槽骨に細菌が入り込むのは時間の問題。

とても危険な状態ですが、まったく痛くないので、患者さんにはその病状がいったいどの程度進んでいるのかがわかりません。


いったん細菌が侵入すると、防御機構が弱い分、歯槽骨の炎症が進みやすく、肝心かなめの「歯槽骨とインプラントの結合」は次々に破壊されてしまいます。

最初は違和感が、そして膿が出はじめ、最後はグラグラになってしまいます。


インプラントを歯周病から守るには、ふだんのセルフケアをていねいにすること。

そして歯間ブラシやフロスを使っていて血が付いたら、すぐに診てもらうことです。

歯ぐきが教えてくれる最初のエラーメッセージを見落とさないようにしましょう!



次回は、インプラントのメンテナンスについてついご紹介します❕