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歯医者さんに通うべき5つの理由Part2


「歯周病が認知症の進行に関与?!」


今回は、②認知症についてご紹介します。


歯周病のなかには、親玉ともいえる病原性の高い菌がいます。

その名は、ポルフィロモナス・ジンジバリス(Pg)です。


この菌が怖いのは、歯周病を悪化させるように周囲の細菌にはたらきかけるだけでなく、歯周病のなかでも際立って強力なタンパク質分解酵素(ジンジパイン)をもっていることです。


歯周病が進行し、ひどい炎症を起こした歯ぐきは褥瘡(じょくそう)──いわば床ずれのようにグズグズになっています。


Pg菌が体内に入り込むと何が起きるのか。

近年、恐ろしいことがわかってきました。

脳にいったPg菌が、タンパク質分解酵素で神経細胞を変性させ、アルツハイマー型認知症を進行させている可能性があるというのです。


認知症は複合的な要因で起こります。

これまでも、お口からの要因としては『歯を失って噛めなくなると脳に刺激が行かず、認知症になる』といわれていました。


しかし、歯周病菌そのものが認知機能を奪っている可能性があるというのは、誰もが想像すらしなかったニュースでした。


加齢にともない歯周組織や免疫が弱まると、歯周病になりやすくなります。

だからこそ元気なうちから歯周病を予防すること、もしなってしまったとしたら、歯医者さんの力を借りて悪化させないように管理していくことが大切となります。